TOYO Press エクステリアショップ経営のヒント&トピックス

図面からパースまで提案はすべて手描きにこだわり、一人で大阪・兵庫エリアをカバーするデザイナー。 UNIT様

日々の生活の中での使い勝手をあらゆる視点から想像しながらデザインに落とし込むことで、最良の提案ができる。

代表取締役 増元隆之様:企画会社のプランナー兼営業を経て、有限会社UNITを平成14年に設立。阪神、姫路エリアと活躍の場が広がっている。

「CADでは表現できない、手描きへのこだわり」

デザインがお客様から非常に好評だとお聞きしています。

みなさんCADで描かれていると思うのですが、私の場合は、全部手描きでデザインしています。
同じデザインをしても、CADと手描きでは風合いが違いますから、お客様の方も「わざわざ描いてくれたのだ」という印象がすごくあるみたいです。

手描きの良さはどういったところでしょうか?

CADだと平面図を全部画面上で見て、線をパッパッと引いてデザインが立ち上がっていきますが、手描きの良さは、例えば、石を描いていく場合なら1個1個納まりを考えながら描いていけるところ。私は、その後にパースを描いていくので、平面図の段階で立ち上がり全部をイメージして描いています。お客様の年齢を考えて、階段はこの方ならあと1cm上げてもいいかなとか、下げてもいいかなとか。そういう納まりを全部考えて描いていくので、提案した中で指摘されても、ほとんどプランの変更はありません。私の場合は、モノを正面から見てもその裏はこうなっているのではないかとイメージしながら絵を描いていますので、お客様に何か言われても、ここはこういう理由でこういう風にしていますと全部理由を説明できるので、最終的には任せていただけます。

「日常をイメージすることで、お客様にとって最良の提案ができる」

平面図の段階でパースへの落とし込みまでイメージされている。

例えばその家に住んでいると仮定して、私がその家のご主人の立場であれば、帰ってきたらどういう風に帰ってくるのか、車をどっちから入れるのか。何回もその玄関を往復してというところを、図面上の中で全部イメージしています。奥様が専業主婦の方であれば、お子さんの世話や洗濯物をする日常をイメージして、この方であればどこに洗濯物を干すかなと。普通であれば2階をイメージするのですが、小さなお子さんがおられるのなら、洗濯物を持って一緒に2階に上がって、下りて。その往復を考えると、お子さんが目の前に居ながら洗濯物を干せるウッドデッキとテラス的なものを一緒に提案します。そうすると大概のお客様は、ウッドデッキとテラスとセットでとなる感じです。やはり日々のことなので、主婦の方には喜ばれます。

パースには寸法や補足説明は一切書かず、一つの作品をして捉えています

パースには寸法や補足説明は一切書かず、一つの作品をして捉えています。

1ヶ月当たり、どれくらいの物件数をこなしておられますか?

多い時には週に2、3件くらいのペースで、1ヶ月で10件ぐらい。今でも徹夜はしますよ。描き始めると早いのですが、それまでがなかなかアイデアが思いつかず、暗礁に乗り上げるときがたまにありますから。私は、変形していたり、高低差があったりするような土地の物件のデザインが結構好きですね。もともと真っ直ぐだった階段を一段だけ幅を広げて、折り曲げて。どうやったらこの階段を持って行けるかなとか、パズルみたいなところが。仕事はほとんどハウスメーカーからのご紹介で、施主様から直接というのは本当に少ないです。ホームページも出していないので、知る術がないのでしょうね。だから、どうやって仕事を請けているのかと、みなさん不思議に思われているんじゃないですか。

「ヒアリングを通して、思いを線でつなげていく」

お客様にご提案される際に、大事にしているポイントは?

お客様はみなさんご要望があるのですが、結局、点でしかモノを考えていないので、すべてが線ではつながらない。例えば、庭でバーベキューがしたいとか、ゲストが来たときにもう一台車を置けるようにしたいとか、その点ではできるのですが、全体的な敷地の中でその空間をどう使えばいいのかがわからないですよね。それを、私たちが線でつなげていくという感じ。お客様の顔を見て、その人のイメージにあったモノを作ってあげたいと思うので、設計する前にヒアリングはさせていただきます。

ヒアリングを通してお客様にあった提案をされている。

ものすごくモダンな作りにして、杖ついたおじいさんが出てきたらおかしいでしょ。お客様とのヒアリングで感じたイメージとか、インスピレーションで使用する素材を考えることもあります。また、お客様がイメージされているモノから極端に超えるのではなく、経済的なところも含めて、背伸びしたら届くかなという少し上のところを提案するようにしています。あと、メリットとデメリットはきちっと説明しています。例えば、ウッドデッキ。樹脂製のものは最初の半年くらいはシミが付くのですが、半年ぐらいで消えていくので驚かないでくださいと。前もって話しておかないと、こちらが騙したみたいになる。ひと言話しているかによって、お客様の受け取り方が全然違いますから。

「文字に残さないことで、細部の見落としがなくなる」

パースの補足として提案シートのようなものは渡すのですか?

すべて口頭で説明して、文字としては残しません。パースを一つの作品として出したいのと、キャプションなどをいろいろ入れるとCADと変わらなくなってしまうので。寸法図を入れないのは施工の方の問題で、寸法図があるとどうしてもそれに頼ってしまい、細かなところを見落としてしまいます。だから自分で、スケールで測ってくれと。そうすることで、しっかり図面を見て作業するようになるので、現場でのトラブルが避けられます。

今後も手描きにこだわり、お一人でされるスタイルにこだわる?

人を雇えばどう使っていくのかとか、経費の問題であるとか、考えが経営の方に向いてしまうので、デザインの部分ができなくなってしまう。それなら手描きという芯1本でいった方がいいだろうと。その軸が狂わなければいいと思っています。やはり、私は絵を描くのが好きなのでしょうね。「この人にデザインを任せても大丈夫かな」という風にだけならないようにしようと思います。

これらのマーカーを使用して、強い印象を残すパースが描かれています

これらのマーカーを使用して、強い印象を残すパースが描かれています。

UNIT様の「想像力」

「手描きへのこだわりが差別化に」

  • 強く印象に残るので他社との差別化を図ることができ、受注への一押しになる。
  • 手描きという1本の軸へのこだわりが、お客様への最良の提案を生む。

「ヒアリングがデザインを生む」

  • 納まりをイメージしながら描くことで、お客様からの質問にすべて回答できる。
  • ヒアリングを通してお客様の日々の暮らしをイメージし、使用する素材やデザインが固まる。

Company Profile

有限会社 UNIT
住所:神戸市垂水区舞子台6丁目10番13-207号
TEL:078-781-0866
FAX:078-781-0875

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